セーフティネット住宅
私は前に老人ホームで働いてました。
よく入居相談で聞いた言葉。
「私はまだ入らんでいいけどね、息子が心配して」
「母はまだ入るほどじゃないけど、一人だと少し不安」
そしてよく言った言葉。
「ウチは要介護しか受け入れていないので、介護認定がおりたらその時はまた」
そろそろ親の一人暮らしが心配になってきた。
そんな時に浮かぶものは施設しかなかった。
だから施設の入居相談にはそのような方たちが時々いらっしゃる。
セーフティネット=老人ホーム
今もその認識はあまり変わってない。
だけど4年前に国は新しいセーフティネットを作った。
それが新しいセーフティネット住宅制度。
この制度における住宅確保要配慮者と言われる、「住まい」に困ってる人の属性はかなり広い。
高齢者だけでなく、障がい者、低所得者、子育て世代、DV被害者などの犯罪被害者、被災者や外国人、今だとコロナ禍における失業者なども入るんだろう。
とにかく事情があり賃貸住宅になかなか入居できない人たち全部。
だいたいが保証人問題。
公営住宅なんかはセーフティネットの割には保証人を求めて大して機能してない。
なんなら倍率も高い。
家は無理そう、じゃあ施設?
の1歩手前にもうひとつ居場所を作ってはみた。
そんな感じ、それが新しいセーフティネット住宅の制度。
興味を持つには、まずはその程度の認識でもいいです。
空き家、空き地、高齢化、少子化、ドーナツ化現象、それでもまだ2世代くらい前の流れでいまだに家を建て続ける現状。
知って得するかは知りません、が、将来知らなくて困る人はたくさん出てくる。
そんな制度だと思っています。